2012年07月13日

世界のサンゴ礁が急減、8割消えた海も 国際シンポで警鐘


【7月12日 AFP】世界の海洋学者ら2600人余りが集まる国際サンゴ礁シンポジウム(International Coral Reef Symposium、ICRS)」が9日、オーストラリアのケアンズ(Cairns)で開かれ、参加者たちは世界各地での急速なサンゴ礁の減少に警鐘を鳴らした。また、気候変動に対する世界規模での迅速な取り組みを求めるとともに、サンゴ礁の減少は数百万人の生活を危機にもさらすと訴えた。

 サンゴ礁は世界の沿岸部に暮らす多くの人々に食料や職をもたらし、サンゴ礁観光を通じて多額の収益を生んでいる。さらに高波や暴風時に自然の防波堤の役割も果たす。今回のシンポジウムでは、海水温上昇、海洋の酸性化、乱獲、陸地からの汚染などによるサンゴ礁破壊を防ぐ対策を求める声明が採択された。

 米スミソニアン協会(Smithsonian Institution)のシニア・サイエンティスト、ジェレミー・ジャクソン(Jeremy Jackson)氏によれば、世界各地でこの数十年間、サンゴ礁が激減しているという。

 例えばカリブ海では、過去35年間で75〜85%のサンゴが失われている。サンゴ礁生態系の保護が最も進んでいるオーストラリアのグレートバリアリーフ(Great Barrier Reef)でさえ、この50年間でサンゴが半減した。

 またインドネシア、マレーシア、パプアニューギニア、フィリピン、ソロモン諸島、東ティモールにまたがる広い海域は「コーラル・トライアングル(Coral Triangle、サンゴ礁三角地帯)」と呼ばれ、世界のサンゴ礁の3割が集中し3000種を超える魚類が生息するが、ここでもサンゴ礁の85%以上が沿岸開発や汚染など人間の活動によって危機的な状態にあるという。

 国際サンゴ礁学会(International Society for Reef Studies、ISRS)のロバート・リッチモンド(Robert Richmond)会長はシンポジウムで採択した声明について、山積する問題を文書化しただけではなく、現時点で最も有効な科学を各国の指導者たちに提示することが目的だと強調した。

 4年ごとに開かれる同シンポジウムには、80か国から約2000人の海洋専門家らが参加する。(c)AFP
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2012年06月09日

iPS細胞から人間の肝臓作成に成功、横浜市大


【6月8日 AFP】横浜市立大(Yokohama City University)の研究チームが、あらゆる細胞に変化できるとされる人工多能性幹細胞(iPS細胞)から人間の肝臓を作成することに成功した。読売新聞が8日、伝えた。移植を必要とする患者のための人工臓器作成に希望をもたらしそうだ。

 同紙によると、谷口英樹(Hideki Taniguchi)教授率いる同大チームは、ヒトのiPS細胞をマウスに移植し、肝細胞に変わる一歩手前の前駆(ぜんく)細胞に変化させた。次にこれをマウスの頭部に移植し、人間の肝臓に成長させることに成功した。肝臓は直径5ミリ程度と小さいが、ヒトタンパク質を合成したり、薬剤を分解するなど機能しているという。

 胚性幹細胞(ES細胞)は胎児への成長過程に当たる胚(はい)から抽出されることが多く、抽出後は廃棄されることから、倫理的に異議を唱える声もある。しかしiPS細胞は成人からも抽出・培養できる。(c)AFP
posted by つくね at 14:41| 環境・サイエンス・IT | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月21日

太陽が指輪のように見える金環日食、太平洋両岸で観測


【5月21日 AFP】(一部更新)太平洋を挟んだアジアと米国西部で21日(日本時間)、太陽と地球の間を月が通過して太陽の一部が月で隠れ指輪のように見える金環日食が観測され、多くの人々が空を見上げた。

 金環日食は、まず21日早朝に中国で観測された後、日本各地で見られ、太平洋を横断。北米西岸では現地時間の20日夕暮れどきに観測された。

 中国東部の広い範囲で空は雲に覆われ、香港(Hong Kong)で早起きをした人々はかろうじて金環日食を見ることができたが、それ以外の場所では人々を落胆させた。

 一方、東京では観測用メガネを手にした多くの人々が、都内では173年ぶりとなる金環日食を楽しんだ。都内各地で、通勤中の人々や通学中の子どもたちが路上で金環日食を見上げて喜ぶ姿が見られた。

 金環日食を見るための1泊ツアーに妻とともに参加したという秋田県の60歳の男性は、六本木にある54階建てのビルの最上階から金環日食を観測。完璧な環を確認し、歓声をあげていた。最上階のテラスには200人あまりが集まり、観測用メガネを通して金環日食を見ていた2歳の男の子も、「見えた、見えた!」と喜んで走り回っていた。

■各地でイベント

 電機大手パナソニック(Panasonic)は、世界でも最も美しい金環日食を日本最高峰から、太陽光で発電したエネルギーだけを使って中継するとの触れ込みで、大容量の充電池を持参したパナソニックの登頂チームが、富士山(Mount Fuji)の山頂(標高3776メートル)から金環日食を生中継するという試みを行った。

 香港では、早起きをした数千人がビクトリアハーバー(Victoria Harbour)に集まったが、雲にさえぎられ金環日食の観測はかなわず、観測用メガネを手に互いの写真を撮り合っていた。一方、高い場所にいた人々は雲の合間から金環日食を見ることができた。

 一方、米西部では現地時間の20日夕方、金環日食を一目見ようと数千人が晴れ渡った空を見上げた。北米で最も完璧な環が見られるとされたユタ(Utah)州の人口約350人の町カナラビル(Kanarraville)は、金環日食を見ようと訪れた数千人で埋め尽くされた。

 カナダ王立天文学会(Royal Astronomical Society of Canada)の会員だというデービッド・リー(David Lee)さんは、「金環日食の進路を分析したが、米西岸は霧がかかりがちでニューメキシコ(New Mexico)は標高が高すぎる。金環日食を見る賭けに出るならユタ州がベストだろう」と、地元紙ソルトレーク・トリビューン(Salt Lake Tribune)に語った。

 さらに西のロサンゼルス(Los Angeles)では、小高い丘にあり市内やハリウッド(Hollywood)の看板を見渡せるグリフィス天文台(Griffith Observatory)で開かれた日食観測イベントに数千人が集まった。日没の2時間前、雲ひとつないカリフォルニア南部の空に、直径の86%が月に覆われた太陽が観測できると予報されていた。

 同天文台は、ロサンゼルスでは約20年ぶりとなる一大天文ショーを前に観測用グラスを2.99ドル(約240円)で販売したが2日前に完売したため、観測用グラスを持たない人々には1家族につき2個限定で特殊フィルムを販売した。(c)AFP/Harumi Ozawa
posted by つくね at 16:59| 環境・サイエンス・IT | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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