2011年12月10日

古代の海に生きたアノマロカリス、優れた複眼で生物の頂点に君臨


【12月8日 AFP】5億年以上前の先史時代の海で無敵を誇ったとされる捕食動物、アノマロカリスの左右の複眼の化石が、オーストラリア・カンガルー島(Kangaroo Island)の岩の中から見つかったと、豪研究チームが8日の英科学誌「ネイチャー(Nature)」に発表した。

 巨大な甲殻類のような外観のアノマロカリスは、成長すると体長1メートルにもなり、古代の海の食物連鎖の最上位に君臨した生物。いわばカンブリア紀における「ホオジロザメ」だ。これまでも化石が発見されているが、完全な状態の目の化石が見つかったのは今回が初めて。

 見つかった複眼は1つが全長3センチで、それぞれ1万6000個の「個眼(レンズ)」を備えていた。現代の生物の中でこれより多い個眼を持つのはトンボ(約3万個)だけで、たとえばハエの個眼は約3000個しかない。

 研究チームを率いた豪ニューイングランド大学(University of New England)のジョン・パターソン(John Paterson)氏は、複眼の状態から、アノマロカリスが明るく澄んだ海に生息し、非常に優れた視力を急速に発達させていったと考えられると指摘。このことによって、進化過程における生存競争が激しさを増したとの見方を示している。恐らく、頭部の左右から突き出た巨大な目で獲物を探すアノマロカリスから逃れるため、他の生物たちは脊椎や毒腺などの防御機能を発達させていったのだろう。

 アノマロカリスの目が複眼だったことで、昆虫や甲殻類など現代の節足動物の祖先であることも確認された。(c)AFP
posted by つくね at 01:37| Comment(0) | 環境・サイエンス・IT | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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